NO MAN’S LAND

自分は毎日、たくさんの時間フレンチオープンテニスを見ております。若くてかわいいお嬢様たちが活躍してとても楽しかったです。男子も少しずつですが、個性的な選手が出てきて面白くなってきました。フェデラーナダルは素晴らしい選手だけれど、まあ自分的にはもっと面白い選手とゲームが見たいので・・・。

今大会の見所はやっぱり若きセルビア勢で・・・イバノビッチヤンコビッチジョコビッチと・・・みんなチャーミングで楽しいプレイヤーばかり。そんな真っ只中に(??)タイトルの舞台を見てきました。映画は話題になりましたね。(私は見ていませんが)若きセルビア人プレイヤーたちの活躍と重なって、よけいにずっしりきまくりました。そういえば、昔・・・テニスを見はじめた頃に自分はイバニセビッチという選手が大好きでした。彼は本当に面白く個性的なプレイヤーだったもんね。彼はクロアチア人でした。彼が活躍していた頃・・・そう、この中で話題になるサッカーの頃でもあるその時代、彼の国は争乱の中だったのだよなあ。ゲーム中継の中でもその話題は頻繁に話され、彼もそれについて過激なコメントをしていました。自分の大好きな選手の直面する民族紛争は、何だか今でも心にずっしりと残ってるし、ほんとうにリアルだった。自分はその時思った。世界にはいろんな国があるし、いろんな歴史があるし、そこにはいろいろな感情があるし。それは本当に負の連鎖というものなので(ある意味不可欠な歴史ともいえるプラスマイナス)、とにかくひと時にはどうにもならないのだ。でも、そこには確かに誰かが暮らしている。(イバニセビッチのように。そして私たちと同じように。)それに気づくことは本当に重要で、多分自分もテニスを見ていなかったら判らないままだったと思う。
なので・・・この舞台を見た多くのお嬢さん達が、坂本さんの気持ちを通じてそのことに気づいてくれたらいいな・・・と思ったりするわけです。

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