雨に煙ってます。

町は雨に煙ってます。細かい雨が休み無く、強く降り続いているので、町はすっかり雨の中に沈み込んでいます。もう濡れていないものは町の中に何ひとつありません。何もかもが雨に包まれています。傘に当たる雨音はさらさらと、まるで時間の砂が降り注いでいるような音です。自分にとってのもうひとつの町(家と仕事場ともうひとつ)の駅も、すっかり雨の中です。(ある意味日本で一番有名な駅の)町は静かに、雨の中にいます。雨が煙って視界がぼんやりとするので、その向こうに何があるのかが見えません。明日も雨かな。それも・・・いいかもね。