ひとり旅についての考察。

ムラカミのエッセイを読んでの考察。自分こういうの、めっちゃ大好きなんですよね。何かの文章から、何かを考察するということ。

それでムラカミの何かのエッセイの一人旅から発生した文章。

自分がはじめてちゃんと一人旅したのはたぶん大学に入った歳の冬です。距離は京都から東京。理由は同級生と京都旅行に行った帰りに、何らかの事情で(理由は忘れました)一人で帰ることになったのでした。

その帰り道…自分は窓側席だったのですが、もう「満席である」ことは判っていたので、できたら隣は女性だったらいいなーとか思っていたのですが、来たのはかなり大柄なボタンダウンにチノパン的なおじさんでした。そのおじさんは、休みだから、ボタンダウンを着ている感じの人ではなく、そういうのが板についている的な人でした。
とりあえず、音楽を聴きながら本を読んでいると、隣に座ったおじさんは車内販売でビールを2本買いました。そしてそのあとに「1本飲みますか?」と聞かれたのです。

自分はものすごく驚きました。新幹線の旅ってそういうものなのかな、と思いました。とりあえず「いいです」と言いました。未成年だったし。でも、その印象は自分の「新幹線旅のスタンダード」として残りました。1人旅同士が隣り合わせたら、ビールをおごる…という感じで。

まあ、こんなのは全くスタンダードなんかじゃないですよね。なので、その後に同じような感じの事は起きませんでした。似たようなことはありましたが。

自分は、電車に乗って旅するのが大好きです。なので、相当に遠くまで電車で旅するのは、けっこう楽しいです。ぼんやり本を読んだり、途中の駅で何かを食べたり、ホームから景色を眺めたりするのはとても楽しいです。

むかし村上春樹氏のエッセイの中ででカポティーの「夜の樹」という一人旅的なお話の事を読んで、わざわざ買って読んだのだけれども、内容はすっかり忘れてしまいました。なんか悲しいなー。